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エゴイストな夜 side3ー8 【後日編】






 
桜は部屋の電気を点けることなく、じっと立ちすくんだままで。
 こ、怖い――。
 綾子さん、逆に僕達の仲をぎすぎすさせたんじゃ……って僕は思ってしまった。
「正樹君、ベッドに寝て」
「へっ?」
 いきなり桜がそういうから僕は首を傾げながらもベッドに腰掛ける。
「そのまま、仰向けで寝て」
「あ、はい」
 鬼気迫る様子で言うから、僕は慌ててベッドに寝そべった。
 何だろうと思っていると、桜が上からのしかかってきて体重を乗せてくる。
「え、え、桜?」
「正樹君は黙ってて」
 言うが、すぐさま唇を塞がれて舌を差し込まれると歯列を割られた。
 僕からいつもキスをするから、桜からそんな風にされるとは思ってなくて
何だかどきどきとしてしまう。
 ぬるついた舌が熱くて、僕は桜からのキスに酔いしれてしまった。
「桜……」
 僕がぼんやりとした顔で桜を見上げるが、それだけでは終わらないようだった。
「正樹君、脱いで。はい、手をあげて」
 桜が僕の服を無理やり脱がし、かちゃかちゃとベルトを外してズボンのチャックを下ろされた。
「あの、桜……」             
 あまりに強引に脱がされるもので僕はたじたじになってしまう。
 どうしたんだろう、桜? もしかして焼きもち妬いてる?
 するっと下着まで下ろされた僕は、隠すものもなく真っ裸になった。
 桜はすぐに自分の服も脱ぎ捨て、生まれたままの姿になる。
 白くて滑らかな肌を見て、また僕はぼんやりと眺めてしまった。
 やっぱり、桜は綺麗だ――。
 そんなことを考えていたら、桜はいきなり下肢に顔を埋めて僕の肉棒を口に咥えた。
「え、桜……うっ……」
 驚いてしまうが、桜のぬるつく舌が肉竿に這わされ、僕はくらくらと目眩がしてくる。
 まさか桜から積極的にされるとは思ってもみなくて、感激してしまったのだ。
「私だって……負けないんだから……」
 桜がぽつりとこぼした言葉に愛しさが湧き、僕は綾子さんに感謝した。
 綾子さん、荒療治が効いているようです――。
 僕のことを好きだと思ってくれているから、桜はこうして頑張ってくれている。
 今すぐにでも押し倒してリードしたいが、桜がしてくれるのが嬉しくてしばらくはこのままにしようと思った。 
 愛らしくて小さな舌を一生懸命に動かし、僕の張り出した亀頭をぺろぺろと舐めてくれる。
「あっ……桜っ……」
 甘美な吐息が漏れて、僕は桜の艶めいた細い髪に手を挿し込み自ら腰を揺さぶってしまう。
「桜……気持ちいい」
 桜の暖かい口腔内に咥え込まれて、何度も上下に扱かれるとすぐにイってしまいそうだった。
 やばい、久しぶりだし……このままじゃ……
 突き上げてくる快感に腰が震え、口に含まれたまま肉棒がどくどくと脈うった。
「桜、もう駄目……」
 桜の頭を止めると、不思議そうに顔を上げる。
 唇が唾液によってぬらりと艶めき、それが僕の情欲をそそった。
「桜……乗って……」
「え……」
 僕の言葉に今度は桜が驚いたようで、どぎまぎとし始めた。
 可愛い――
 そういう桜を見ると僕の雄の本能がむらむらと湧き、全てを支配したくなる。
「ね、桜……乗って……僕を支配して」
 支配――その言葉を匂わせれば桜は僕に乗ってくれるだろう。
案の定、桜の瞳に情欲の炎が宿り、獲物を狩るぎらぎらとした視線を向けてきた。
 その焼けつく視線だけで僕はぞくりと背筋が震え、下肢が熱く膨張する。
「うん……正樹君を支配出来るのは私だけ」
 嬉しい――桜はやはり何も変わらずに僕を必要としてくれている。
 桜が僕にまたがり、怒張した肉棒を手に持ち秘裂に擦りつけた。
すでに濡れている桜の秘部がにちゃりと音を立てて、僕に快美感が広がっていく。
 ああ、早く挿入して桜に悩ましく腰の上で踊って欲しい。 
 考えて見れば桜が僕の上に乗ってくれるのは初めてのことだ。
 綾子さん、本当に感謝感激――。
 肉厚な花びらが割り広げられ亀頭がずっ――と桜の中に飲み込まれていく。
「……っ……桜っ……」
 ゆっくり押し込まれると中の襞が僕のに絡みついてきて、それだけで耐え難い快感が這い登ってくる。
 桜が根元まで咥え込むと艶めいた吐息を漏らし、ゆっくりと律動し始めた。
 蜜壷の入口まで僕の肉竿を引き抜いて、太いくびれが浅い部分に引っかかる。
 うねる濡れ襞が絡みついてくると、僕は情けなくも達しそうになる。
「正樹君……正樹君っ……」
 桜は僕の射精衝動も知らずに激しい抽送をし始め、精を貪ろうとしていた。
「桜っ……」
 やばい――本当に支配されそう。
 このままでは男がすたると思い、僕は欲望の限り突き上げようと――ひときわ大きく腰を引き、一気に熱い肉棒を貫いた。
「あっ……やっ……正樹君っ……」
肢体を跳ねさせ桜がびくん、びくんと可愛く痙攣し、僕はごくりと喉を慣らす。
「今度は僕に支配させて……桜……」
 僕はたまらずに桜の腰を持って固定すると、下から何度も突き上げた。
「あっ……正樹君っ……」
 桜の肢体が揺さぶられ、淫靡な表情を向けてくると僕は何も考えられず、脈打つ肉棒を何度も奥に穿つ。
 ぬちゅぬちゅと卑猥な音が二人の接合部分から聞こえてくると、僕はもう、蕩けそうで。
 抗いがたい疼きが腰からせり上がり、激しい射精衝動に駆られる。
「正樹君っ……凄いよ……奥をもっと……ぐりぐりして……」
 桜が恍惚とした声を上げて、僕に可愛くおねだりしてくるとその要望に応えたくなった。
 もう少しだけ我慢することにして、僕は角度を変えていきり勃つ肉棒を膣奥に押し込み、集中的に責め上げる。
「あっ……ンっ……正樹君っ……」
「桜……気持ちいい?」
 夢うつつに桜が頷き、陶然とした面持ちで僕を見下ろした。
 さらりと艶を帯びた栗色の髪が僕の腹をくすぐり、じっとりとした汗が筋肉の筋に滴り落ちてくる。
 淫れる桜はとても綺麗で、いやらしくて僕は太い亀頭で内部をしつこく掻き回してやる。
「あっ……正樹君っ……」
 すると桜はもっと淫らになり、甘ったるい声をあげてくれるのだ。
「ほら、桜はここが好きなんでしょ? 奥を……こうしていやらしくじっくりと掻き回されるのがさ……」
 僕が卑猥な言葉をかけると桜はぶるぶると腿を震わせ、内部をひくりと収斂させる。
 僕はねっとりとした動きで下りてきた子宮口をぐりぐりと押し回した。
「……はっ……ぁっ……正樹君っ……」
 桜は気持ちいいのか濡れた襞を蠕動させて、僕の肉棒をきゅうっと締めつけてくる。
「っ……うっ……桜っ……気持ちいい……もう、出したい……っ……」
「う……ん……いいよ……私も……」
 扇情的な表情で見下ろされると僕の理性は焼き切れ、獣のように腰を揺さぶり、桜の最奥を容赦なく突き上げた。
「正樹君っ……ぁっ……」
「桜……イクよっ……中に出すから……っ……」
 激しい衝動が突き上げ、僕は血管が浮き出た肉棒を膣奥に穿った瞬間――
「……あっ……桜っ……出るっ……くっ……はあっ……」
「正樹君っ……私も……イっちゃう……ぁっ……」
 桜の中がひくひくと細かく痙攣し、僕の肉棒は最奥に飲み込まれたまま――びゅくり、びゅくりと尿道から押し出される熱い精を桜の中にぶちまけた。 
 一滴残らず吐き出すと、僕は歓喜に胸が震えた。
 桜は僕だけのモノ――。
 これからも、ずっと、ずっと――。
 その想いは十一歳の頃から変わらずだけど、桜も同じように思ってくれている。
「桜……」
 僕は桜とキスを交わして、裸のまま深い眠りについた。
 久しぶりに温かい体温と柔らかい肌に触れて、僕は心地よく寝られたのであった。








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