先輩、僕の奴隷になってよ hold-26

hold-26




 


  それがテーブルの下にいる雪哉と気がつき、一瞬だけ現実に意識が引き戻される。
(雪哉が抜いたの?)
 戸惑いを浮かべたのも一瞬のことで、信じられないことがすぐさま起こり、意識はそちらに集中してしまう。
 雪哉の大きな手が春香の腿をがちりと持ち、大きく広げてそっと陰唇に舌を這わせてきたのだ。
(う……そっ……雪哉……)
 ひくりとわななく花びらは柔らかく弾力のある唇に挟まれ、優しく引っ張られる。
「あっ……っ……」
 つい高い声を出してしまい慌てるが、胸に夢中になっている愛斗は気がついていないらしい。
 舌で花びらを舐め広げて、雪哉は溢れる蜜をおいしそうに啜りあげた。
「ひっ……ンっ……」
 腰がびくんと反応し、ひくり、ひくりと中が蠢いた。
 雪哉の熱い吐息が秘裂の粘膜にかかったかと思えば、舌のざらりとした感触が広げれた襞をなぞっていく。
(ゆ、雪哉……駄目っ……そんなところ舐めちゃ……)
 そう思いながらも、胸は愛斗に責められ秘部は雪哉に舐められている背徳感に興奮してしまった。
 こんなことが愛斗にばれれば、どうなるか考えただけでもぞっとするのに。
 そう考えさせないようにか、雪哉の舌が入口の浅い部分に差し込まれぐるりと濡れた襞を掻き回す。
 愛斗にされたこともない舌の動きに、脳が痺れてつま先がひきつった。
浅いところを責めていたかと思えば、ずぷりと根元まで差し込まれ、中の粘膜を絡め取るように舌がじっくりと蠢く。
「あっ――あっ……ンっ……」
 甘い声が出てしまい、胸に顔を埋める愛斗の髪に手を挿し込んで腰を揺らす。
(ゆ、雪哉……凄い……上手……)
 舌だけで達しそうになり、呼吸が乱れるがこれ以上は雪哉にして欲しくない。
(雪哉……もう止めて……愛斗君にばれちゃう……)
 脚を閉じようとするが、男の力に敵うわけもなくこじ開けられたまま。
 舌が引き抜かれ、ほっと春香は安堵していたがそれでは終わらなかった。
 雪哉の節くれだった男らしい指が柔襞を押し広げ、突き立てられてきたのだ。
「はっ――あっ……」
 すぐさま二本の指がぬちぬちと音を立てて、膣肉を広げて奥へ侵入してくる。
 ぐるりと指は回され、何かを探るような動きでじっくりと中を掻き混ぜる。
「ンっ……はっ……」
 そのねっとりとした動きだけでも気持ちがいいのに、ある部分を押された瞬間、腰がびくん、びくんと大袈裟に跳ね上がった。
 その反応を見たのか雪哉の指はくっと鋭角に曲げられ、執拗にざらついた部分をこすり始める。
「やっ……ンっ……あっ……はっ……」
 何度も――何度もしつこく指の腹でなぞられ、舌が肥大した淫芽にちゅうっと吸いついてくると、激しい尿意が迫ってきた。
(いやっ……なにっ……駄目っ……)
 くちゅくちゅといやらしい水音がして、図書館に鳴り響き、愛斗がふと顔をしかめる。
 さすがに奇妙だと分かったのか、愛斗が春香の胸を舐めることを止めた。
(駄目っ……見ちゃ……愛斗君っ……)
 ぎゅうっと愛斗の頭を抱えたが、無理やり体を起こしてテーブルを押した。
「あっ……あっ……んっ……駄目……愛斗君……見ちゃ……はっ……」
 テーブルの下で繰り広げられる光景に、愛斗は驚きと怒りを孕ませた瞳を雪哉に向けた。
「ンっ……はっ……春香……イケよ……俺の方が上手いだろ? 愛斗よりも……ちゅっ……ンっ……」
 雪哉はそれでも続けて、舌と指で春香を高みに昇らせようとした。
 愛斗にばれて隠す必要もなくなったのか、雪哉はわざとちゅうっと水音を立てて剥き出しの淫芽に吸いつく。
「――ひっ……」
 強い吸いつきに腰を跳ねさせるが、雪哉の指が押し回すように敏感な部分を擦りあげる。
「……ここ、愛斗に弄られた? 春香の気持ちいいところ……ざらついてて、ここを執拗に擦られると……出ちゃいそうだろ?」
 雪哉の指の抽送が早くなり、ぐちゅ、ぬちゅと恥ずかしいほどの水音が卑猥に鳴り響いた。
「いやっ……止めてっ……雪哉っ……」
 押し迫る尿意に耐えられなくなり、腿をぶるぶると震わせて涙目で訴える。
「よく見とけよ……愛斗……どっちが上位の雄か……ほら、イケよ……春香」
 雪哉が指を根本まで差し込んで、接合部分に密着させたまま、激しい抽送を繰り返した。     
「うっ……あっ……やだっ……見ないで……愛斗君っ……あっ……出ちゃうっ……はあっ……」
 雪哉の指がぐっ――とざらついた場所を押した瞬間――蜜ではない透明な液体が放出され、図書室の床をぐっしょりと濡らした。
「――はぁ……はぁ……ぁっ……」  
 長い放出をした後で春香は放心し、ぐったりと椅子に背中を預ける。
「春香……エロくて……綺麗だな……」
 雪哉がぐっしょり濡れた五指を広げて、粘ついた蜜を舌で舐め取り口に含んで喉の奥に流し込んだ。
それはわざと愛斗に見せつける行為で、雪哉はさっと立ちあがる。
「――雪哉……勘違いするなよ」
 愛斗がふっと冷笑を漏らし、低い声音でそう言った。
「――は?」
 雪哉が怪訝に眉を寄せて、まっすぐに愛斗を見つめる。
「春香をイカせた方が上とでも?」
 笑わせると言った風に愛斗は口元を歪め、ズボンのチャックを引き下ろし、ずるりといきり勃った肉棒を引きずり出した。
「春香……他の男にイカされて悪い子だね……誰が君のご主人様かを教えてあげないとね……」
 愛斗が熱を帯びた視線で春香を見つめると、ぐいっと手錠を引っ張る。
「さぁ、春香のご主人様は誰? 言ってみて」
 春香は床に座らせられ、ぼうっとした目つきで愛斗を見上げた。
「……愛斗君です」
 そう言うと愛斗は艶然とした笑みを浮かべ、春香の髪に手を挿し込む。
「じゃあ、奉仕しなきゃ。できるよね?」
 後頭部に回された手がぐっと引き寄せられ、春香の目の前に愛斗の肉棒が突きつけられる。
「気持ちよくして」
 甘い囁きが聞こえ、春香は夢でも見ているように愛斗の肉棒に舌を這わせた。
「くっ……ぁ……」
 いつもより気分が昂っていて、春香は溢れてくる唾液を肉棒に落とし、舌で絡め取り何度も上下に扱きあげた。
 愛斗が気持ち良さそうに瞳を薄めて、春香の髪を何度も撫であげる。
「春香……おいしい?」
「うん……愛斗君の……ンっ……おいしい……」
 手で扱き、舌はとろりとした液をこぼしている先端に這わせてわざとちゅうっと音を立てて吸い上げた。
「ぁ……いいよ……春香……くっ……」
 雪哉が焦げ付く視線を送ってくるのも気にならず、春香は愛斗の悩ましい声を聞いていた。
「春香……乗って……」
 愛斗の艶を帯びた瞳が降ってきて、春香はのろりと立ちあがる。
「ほら、スカートを脱いで……」
 言われた通りにスカートを脱ぎ捨て、座っている愛斗に前から乗ろうとした。
「違う……後ろ向きで……乗れ」
 愛斗の瞳が細められ、残虐な光が灯る。
 くるりと振り返り、そこで立ったままこちらを向いている雪哉とばちっと視線が絡み合った。
 その瞬間、一気に目が覚めてしまい、春香の体は硬直してしまう。
「どうしたの、春香? ぼうっとしていないで、乗れっていったよね」
 雪哉の表情が曇り、見たこともないほど苦悶に満ちた瞳を向けてくる。
 だが、すぐに愛斗に腕を引っ張られ体を引き寄せられた。
「脚……開いて……雪哉によぉく見えるように――ね?」
 愛斗がくすくすと笑い、春香の体を後ろから抱きとめて背中に舌を這わせた。
「――ンっ……ぁ……」
 びくりと腰がくねり、愛斗の舌に大袈裟に反応してしまう。
「早く……待てないよ……春香」
 再び甘い囁きが聞こえ、春香は脚をゆっくりと開いて女陰に愛斗の肉棒を擦りつける。
「ンっ……春香……ほら……挿入して……」
 お腹に回された愛斗の腕に引き寄せられ、腰を落とすと、熱く濡れた切っ先がずっ――と花びらを割り広げ、中に侵入してきた。
「ほぅら、入っていってるよ……雪哉……よく見ててね……」
 愛斗が色香を帯びた吐息を漏らしたと同時にずぷり――と一気に膣奥まで肉棒が突き上げられた。
「ぁっ……はっ……!」
 じんとした鈍い痛みが奥に走り、広げられたままの腿がぴくぴくと細かく痙攣する。
「ほら……春香……動いて……腰をいやらしく振って……」
 愛斗が春香の腰を持ち、上下に無理やり揺さぶり始めた。
「あ……ンっ……愛斗君っ……」
 徐々に動きに慣れてきて、春香は我も忘れて何度も腰を沈めて根本まで愛斗のモノを咥え込んだ。
「雪哉に見てって……言って……愛斗にこんなことされて喜んでるって……」
 愛斗が腕を回してきて、肥大した淫芽を指で摘まみ上げた。
「あっ……はっ……ゆ、雪哉……私……愛斗君の……奴隷なの……でも……嬉しいの……」
 春香がそう言うと愛斗ははっと勝ち誇った笑いを漏らし、雪哉は苦痛に歪んだ顔を刻みつけた。
「だから……幸せなの……ああっ……はっ……ぁ……」
 雪哉が接合部分を見て悲しそうに顔を歪ませるが、春香は興奮を煽られた。
(どうして、雪哉……悲しい顔をするの……私は幸せなのに。こんなにも気持ちいいのに……)
「春香……どう? 僕の形になってきた?」
 愛斗が下から激しく突き上げてきたかと思えば、ぐるりと大きく腰を押し回して中を肉の形に変えていく。
「う、うん……ぁ……愛斗君の形になってきてるよ……もう……」
「そうだよね……毎日……覚えさせているもんね……ぅっ……あっ……」
 愛斗が悩ましげに喘ぎ、激しく律動を繰り返した。
「春香……どこに欲しい?」
 愛斗の打ち付ける間隔が早くなり、どくどくと脈動してきて肉塊の形がはっきりと分かってくる。
 中を圧迫してくる質量に息が出来ずに、春香はうろんとした目つきでおねだりをした。
「中に……愛斗君の……熱いの……中に欲しい……」
「ふふ……春香は欲張りだね……いいよ……たくさんあげる……全部絞り出して奥に出してあげるから……」
 愛斗がくすくすと笑い、大きく腰を揺さぶり先端で子宮口をごりごりと押し回す。
「あっ……愛斗君っ……そこっ……ぁ……」
「春香は……ここが好きだよね……もっと突き上げてあげるから……いやらしい声出して……」
 愛斗の熱く脈打つ肉棒が襞を擦り上げ、子宮口をごりごり突き上げてくると背中にさざ波が走り出す。
「ぁ……っ……春香……イキそう? 中がひくついて……締まる……くっ……」
「愛斗君っ……愛斗君っ……愛斗君っ……ぁっ……ふっ……」
 髪を振り乱し腰を揺さぶって、春香は愛斗の名前を何度も呼び、淫らな表情を雪哉に見せる。
「春香……イク……もう……イクから……一緒に……ね……」
 愛斗が息も出来ないほどの抽送を繰り返し、何度も襞を引き伸ばしてすぐさま奥まで埋められる肉棒の動きに――
「愛斗君っ……駄目っ……イク……ぁ……はっ……」
「春香……襞が絡みつくっ……ぁっ……うっ……イクっ……はっ……くっ……」
 愛斗に肉棒をずんっ――と奥に埋められた瞬間、春香の視界は白く染まり、熱いほとばしりがびゅくりと吐き出され、膣内にいっぱい雄の精が広がった。
 愛斗が細かく痙攣し、最後の一滴まで春香の中に吐き出す。
「……愛斗君……」
 がくりとうなだれ、春香はそれからのことを覚えていなかった。
 いつの間にか雪哉の姿はなくて、愛斗はその後も誰もいない図書室で何度も春香を抱き、たくさんの精を吐き出した。  
 家に帰ったのはもう、もうとっぷりと夜が暮れた頃であった。




 
  


  



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