先輩、僕の奴隷になってよ hold-15
hold-15
「あ……ン」
「先輩……痛い方が感じるの?」
思わず漏れた声にすぐさま反応し、愛斗は意地悪く瞳を薄めた。
「違う……そんなこと……」
「ねぇ……先輩……処女だよね? それとも雪哉先輩とヤッた?」
愛斗は顔を上げて艶を帯びた吐息を漏らしながら、片手でシャツのボタンを外していった。
「そ、そんなことない……雪哉とはそんなこと……」
ぶんぶんと首を横に振り、雪哉とは何もないことを示した。
「ふぅん、でもあの人……先輩に好意あるよ。あの人が春香先輩に触れるたびに内心は苛々していたんだ……」
シャツを脱ぎ捨て、ズボンのベルトをかちゃかちゃと外す愛斗。
「先輩を穢していいのは僕だけだ……僕だけが先輩に触れることが出来る。そうでしょ? 先輩の主人は僕なんだから」
切羽詰ったように愛斗は吐き捨て、全てを脱ぎ捨てて春香の脚を大きく広げた。
「ま、愛斗君……待って……私……」
挿入する気だと知り、慌てるが愛斗はそんなことを待ってくれない。
「駄目だよ……先輩……先輩は奴隷なんだから僕の命令は聞かなきゃ」
愛斗の張り出した切っ先が秘裂の間を往復し、粘ついた液を女陰全体に塗りこんでいく。
「お願い……待って……」
懇願したが愛斗はうっすらと口元に笑みを浮かべたまま。
「これだけ濡れていたら……挿入出来るよね」
愛斗がはぁと艶を帯びた吐息を漏らし、ぐっ――と切っ先を埋めてきた。
ぴりっとした痛みが走り、めりめりと濡れ襞が押し広げられていく。
「あ……あ……愛斗君っ……」
「……ぁ……先輩っ……」
愛斗が腰を沈めるたびに苦痛に歪んだ表情を浮かべ、滑らかな肌に汗をじわりと浮かせた。
(愛斗君……綺麗……)
愛斗を見上げ、妖艶な色気を出している様がいつもと違った――若くしなやかな雄だと感じて。
春香は劣情に駆られて、愛斗自身のモノを素直に受け入れてしまう。
「……先輩……入っていくよ……はぁ……」
ゆっくり押し進められる愛斗の肉塊がぬちぬちと音を立てて、狭い膣道を侵していく。
(なにこれ……痛い……)
「愛斗君……も……無理……」
引き裂かれそうな痛さに苦痛を訴えるが、愛斗は嬉しそうに微笑んだ。
「先輩……僕の為に破瓜を散らしてよ」
途中で止まっていた愛斗の肉棒がずんっ――と一気に奥に突き立てられ、声にならない悲鳴が喉の奥であがった。
「――っ!」
じんじんと奥が痛み、じわりと涙が浮かんでくる。
「先輩……全部入ったよ……痛かった?」
愛斗が少しだけ悲しい顔をしたが、どうして涙が溢れているのかが分からないと言った風だった。
「先輩……我慢できそうにない……動くから」
奥に埋まっていた肉棒が一気に入口まで引きずられ、肉襞がまくれあがり引き伸ばされていった。
「うっ……は……ぁ……やめて……っ……愛斗君……っ……ぁっ……」
その動きに下半身が持っていかれそうになるが、手でシーツを掴んで制した。
「泣いて……叫んでもいいよ……先輩……僕のところまで堕ちてきて……」
春香が泣いているのを、処女を無理やり穢されたからだと思っているのだろう。
(違う……私は愛斗君が……好きで……)
こんな風に結ばれてしまったことが悲しくて、泣いてしまったのに。
そう訴える暇もなく、愛斗の肉棒が内壁の粘膜をなぞるように奥まで突き立てられた。
「うっ……くっ……」
愛斗が余裕のない表情を浮かべ、我も忘れた抽送が繰り返される。
(愛斗君も初めて……?)
腰を荒々しく揺さぶる愛斗に少しも余裕はなくて――すぐに膨張し、中を圧迫してきた。
愛斗も初めてだと思うと、少しだけ嬉しくなって体の力が抜けてくる。
「……ぁ……あっ……先輩……春香……先輩っ……」
夢中で呼び続ける愛斗が愛しく感じ、春香の中は徐々にほぐれていった。
(愛斗君がこんなにも求めてくれている)
無理やり犯されているのに愛斗に必要とされていると思えば、心なしか嬉しくなることはおかしいことだろうか。
愛斗の余裕のない乱暴な腰使いが春香の思考をどんどんと鈍らせていく。
「ぁっ……うっ……愛斗……君っ……」
愛斗の暖かい身体や早まる鼓動、艶めいた吐息――その全てに胸が締めつけられる。
(愛斗君……愛斗君……)
「……も……イクよ……春香……っ……」
春香と呼び捨てにされた瞬間、嬉しくてきゅうっと中が愛斗のモノを咥え込んだまま締めあげる。
「愛斗君っ……」
次第に痛みはなくなり、甘い声で愛斗の名前を呼んだ。
「春香っ……ぁ……くっ……中に……中に出すから……」
「え……愛斗君……それはっ……」
経験がなくともそれがどういう意味を示すかは分かっている。
現実に引き戻され、身体をよじるが愛斗ががっちりと腰を固定してきて身動きできない。
そのままぐっ――と奥まで押し込まれて律動をはやめる愛斗。
「春香……逃がさないよ……僕の濃いのを飲み込んで……孕んじゃってよ……ははっ……」
愛斗の瞳に狂気が宿り、腰を叩きつけるように荒々しく揺さぶられる。
「やっ……愛斗君っ……やめっ……ぁっ……」
「もう駄目だよ……春香……イクから……くっ……ぁっ……はっ……僕のを奥まで注ぐから……っ……くぅっ……」
愛斗の打ちつける間隔が短くなり、中をみっちりと圧迫したモノが弾けた瞬間に若い精が放出される。
(愛斗君のが……中に……)
放心している春香の中に全てを絞り出すように長い放出がされる。
きっとこれも春香を穢す行為に入っているのだろう。
満足したかと思っていたが、愛斗はどこか悲しそうに瞳を揺らし、春香の頬に張りついた髪を優しく払った。
「先輩……綺麗だ……こんな時でも……もっと、もっと穢したい」
愛斗が泣いているように見えて、春香はちくりと胸が傷んだ。
「愛斗君……」
そう呼んだが、愛斗は唇を引き結びまた腰を揺さぶりはじめた。
「もっと……もっと穢したい……春香を……ぁっ……うっ……」
若い雄の昂ぶりは一度だけで終わることなく、中で角度を立てて勃ちあがる。
愛斗の精の残滓を残したまま、中がくちゅくちゅと卑猥な音を奏でた。
「先輩……春香先輩……」
うわごとのように春香を呼び、愛斗が大きく腰を揺さ振り始める。
「愛斗君っ……」
追い縋るような瞳で見られると、その全てが愛しく思えて――
甘く快美な感覚が身体を支配していき、快楽へ堕ちていく。
「先輩っ……堕ちて……僕のところまで……早く……」
愛斗に耳元で残酷に囁かれ、春香はその夜――泣き叫ぶほど嬌声をあげて共に快楽を貪りあった。
もう戻ることの出来ない――背徳の世界に身を投げ、愛斗と堕ちることに愉悦すら覚えて――もっと穢して欲しいと、そう思った。
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