河畔に咲く鮮花  





 そう、公人はただの人形。なにをしても罪には問われない。
「さぁ、蘭様。これはあなた様の遊び道具。好きなように使用して下さっていいのですよ」
 公人の肉茎がぴくりぴくりと震える。まるで誘っているように。それを見て蘭の子宮がじわりと疼きはじめた。
――あれが、欲しい。道具でもいいから、あれが欲しい。
「さぁ、蘭様。あなたのお望みのままに。これは道具。あなた様だけのおもちゃなのです」
――私だけの玩具? 
公人が蘭に覆いかぶさり、耳元で甘く囁いた。広げられた脚の間に公人の熱く滾った肉棒が触れ、蘭の理性は吹き飛ぶ。
「……使いたい……公人君の……それ……も……我慢……出来ない……」
 それを聞いて公人は満足そうに微笑むと、はぁと荒い息を吐きながら、反り返った肉棒を蘭の蜜口にあてた。
――くちゅくちゅ 
 だが公人はなかなか挿入して来ずに、蘭の蜜口を傘で擦りあげる。焦らされて蘭は腰をくねらせた。
「公人君……焦らさないで……」
 蘭が切なく懇願すると、公人は蘭の耳をねっとりと舐める。
「あ……んっ……」
「蘭様、これは道具です。蘭様がどういう風に使いたいかおっしゃって下さらないと分かりません。さぁ、どうして欲しいですか?」
 耳元で囁かれて、蘭は喘ぐように声を絞り出した。
「……思い切り……突きあげて……それで……」
「蘭様、お望みのままに」
 公人の熱く大きな肉棒が蜜壺にずぷりと埋められる。襞をなぞり、粘膜を押し広げ、奥へ奥へ侵入してきた。
「ああっ……蘭様の中……熱くて……凄い……絡んできます……」
 公人はぶるりと腰を震わせて、腰を揺さ振り始めた。
 大きく振られて、すでに濡れそぼった襞が引き伸ばされる。
「んっ……公人……君……」
「この道具で、奥を死ぬほど突きあげられたいですか? それとも理性が吹き飛ぶほど、ぐしょぐしょに掻き回されたいですか?」
公人の口から出たとは思えない卑猥な質問を投げかけられて蘭は興奮を昂ぶらせた。
「奥まで……そこで掻き回して……んっ……」
「ふふっ……あなた様は贅沢ですね……いやらしい蘭様に、もっとこの道具を味あわせてさしあげます……」
 公人はずんと肉棒を奥まで容赦なく押し込み、蘭の腰を固定して、大きくぐりっと押し回した。
「ああ……す……ご……い……公人……君……」
「どうですか? 僕の道具はいやらしい蘭様の中でどうなっていますか? 教えて下さい。そうでなければ分かりません」
 公人は腰をぐりぐり押し回しながら、はぁと荒い息を吐き出す。
「そん……なっ……恥ずかしい……」
 蘭が恥じらい、言葉を詰まらすが、公人の質問は止まらない。
「蘭様? 言わなければ分かりませんよ。さぁ、この道具がいいかどうか教えて下さい」
 蘭は背中をわなわな震わせながら、口を開く。
「公人君のが……奥で……」
「蘭様、それでは分かりません。もっと具体的に卑猥に教えて下さい」
 蘭の答えに満足しないのか、公人はぴたりと動きを止めた。
「やっ……公人君……焦らさないで……」
 いつの間にか主従関係が変わり、蘭が公人に懇願するようになる。
「じゃあどうなっていますか? 僕の道具は? 蘭様の中で?」
 公人の妖艶な笑みを浮かべて、またぐりっと腰を押し回した。
「ああっ……公人君の……大きな傘が……奥を激しく……ぐちゃぐちゃに掻き回して……気持ちいい……はぁっ……」
「ふふっ……蘭様……どうですか? 僕のは? 反り返っているから、角度が凄いでしょ? この上の襞がなぞられているの分かりますか?」
 公人は笑いながら、蘭の上の襞をぐりぐりと執拗に擦りあげる。
「……ああっ……公人く……ん……はあっ……ん……」
 公人の腰の動きは止まらず、蘭の中を堪能する。蜜は溢れだし、接合部分を泡だたせた。
「聞こえますか、蘭様? あなたの濃くていやらしい蜜が卑猥な音を立てています。どんな音か、ほらっ、おっしゃって下さい」
 公人はわざと恥ずかしがる質問を投げかけ、蘭を言葉で攻めた。
「さぁ、蘭様? 教えて下さい。どんな音で、中はどうなっていますか?」
 公人はぐちゅりぐちゅりと音を立てて、はぁはぁとなまめかしく喘ぐ。
「……ぐちゅぐちゅ言って……る……公人……君のが……はげ……し……く……奥を……突きあげて……も……だ……め……」
 ずっと放置されて火照っていた蘭の奥の疼きは止まらない。公人の反り返った若い雄に何度も遠慮なく、膣奥を突きあげられて、限界がやってくる。
 襞が粘膜が子宮の奥が収縮し、公人の熱く滾る肉棒を締めあげ、その若い精を絞りあげようとした。
「ああっ……蘭様っ……そんなに……されたら……僕も……あなたが達するまで……我慢しようと……思って……いましたが……はあっ……」
 公人は肩までかかる髪を揺らし、激しく抽送を始める。
 それがとてもなまめかしく、淫らで蘭は公人の頬を撫で上げた。
「公人君……もっと……乱れて……」
 人形のような公人が喘ぎを漏らし、滾る肉棒を蘭の中で突きあげる。それを見ていただけでも蘭の思考は狂い、興奮で昂ぶった。
「……ああ、蘭様……蘭様っ……はあっ……」
 公人が髪を振り乱し、淫らに腰を振る。そして覆い被さってきては蘭の唇を激しく貪った。口腔内に粘ついた舌を侵入させ、蘭の歯をなぞった。
 蘭も公人の背中に手を回して、二人は抱きあいながら唇を貪った。
「……公人君……も……だ…め……」
 蘭の腿がひきつり、膣奥がきゅうきゅうと締まり始める。
「ああ……蘭様……そんなにひくひく蠢いて……締めつけたら……僕も……もう……だ……め……です……はぁっ……ああっ……」
「公人君……もっと、声を出して……その声を聞かせて……」
 抑揚のない喋りの公人が、蘭に感じて淫らな声をあげる。それだけでも蘭は昂ぶりが押さえられずに激しく興奮する。
「はあっ……蘭様……も……で……る……たくさん……で…る……ああああっ……もう……だ……め……」
「……公人君っ……私も……も……だ……め……はあっ……」
 公人が絶頂に達するのか激しく腰を抽送させた。立派な肉棒はまたぐぐっと蘭の中で反り返り、大きく膨らむ。
 みっちりとした圧迫を感じながら、蘭は背中をのけぞらせた。
「ああ……蘭様っ……も……限界……あああっ!」
「公人君……わた……しも……はあっ……」
 公人は大きく腰を震わせ、若くて濃い精を蘭の中にびゅくびゅくと激しく吐き出した。ぶるぶると終わった後でも痙攣が続き、
蘭も同じように意識を白く飛ばす。
 久しぶりの絶頂の波をむかえて、びくびくと体が跳ねた。
「ああ、蘭様……どうでしたか? 僕の道具は……?」
 公人はまだ繋がったままの状態で、うっとりとした笑みを浮かべながら、蘭に激しいキスを落とす。
 蘭は浮遊感に身を浸し、わけの分からぬまま公人のキスを受け入れていた。
「これからも、たくさん僕の道具を淫らに使って下さいね、蘭様?」
――これは人形……また使っていいの……
 耳元で囁かれ、蘭はこれは自分を慰めるための道具なんだと言い聞かせ、深い眠りについた。 
  






 





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