河畔に咲く鮮花  





 いつも元気で明るい秀樹が、完璧なボディを見せつけ、蘭の蜜を舐めている姿は、なまめかしく扇情的であった。
 しかもなかなか蘭の秘部を舐めようとも触ろうともしない。
 自分の指をぺろぺろと舐めて、蘭にそれを見せつけているのだ。
 蘭の下肢がじんと熱くなり、疼きが高まってくる。
 その舌で舐めて欲しい、そんな欲求が沸き起こる。
 きっと、そうやって秀樹は生殺しにしているのだ。うずうずとして、蘭は知らずに腰をくねらせる。
「……蘭ちゃん、もしかして俺に弄って欲しい? 腰が動いてるやん。蜜もそんなに出して。ほら、お尻の方まで垂れてる」
 秀樹は意地悪く笑うと、舌をべろりと出してきた。
 蘭はあっと目を見開く。
 秀樹の舌の中心にはピアスが嵌められていたのだ。
「ふふっ、驚いた? こんなとこにピアスって。でも、これつけたまま舐めると、めっちゃ気持ちええらしいで」
 そう言って秀樹は舌を突きだしたまま、蘭の足の間に顔を埋めた。
 秀樹の長い舌がれろりと淫唇を弄ぶ。
 そして、ピアスでこりこりと剥かれた淫芽を舐められた。
「んっんっ!!」
 ピアスの玉がころころと、ぷっくり膨れた淫芽を転がる度に、快感が突きあげてくる。
 それが分かっているのか秀樹が執拗に責め立てた。
「んふぅ……どう? 蘭ちゃん、めっちゃ気持ちええやろ? ほら、中も欲しそうにひくひく蠢いてる。ああ、やらしい」
 ピアスを転がしながら、秀樹が嬉しそうに聞いてくる。
「あ〜たまらん。この臭い、俺も頭がおかしくなりそうや」
 秀樹は状態を起こし、待ちきれないかのように下着を下ろした。
 ずるりと引きずり出された秀樹のを見て、蘭は慄いた。
 秀樹の肉棒の竿部分にはたくさんの玉が嵌められ、ぼこぼこになっている。
「これ、凄いやろ? パール入れてんの。この玉が蘭ちゃんの中を暴れ回るんや。想像してみ? 気が狂うで」
 蘭は想像も出来なくて、体を震わせる。
 たくさんの大粒の玉が嵌められた凶悪な肉棒。
 パールが埋め込まれた表面はぼこぼこになっていて、あんなので中を掻き回されたらどうなってしまうのか。本当に秀樹が言うように狂ってしまうかも知れない。
「これの味、覚えたらもう離れられんで。ごめんな、蘭ちゃん、雪しか知らんのやろ? こんなん、入れて、なっ」
 その掛け声と共に、秀樹は無情にも勢いよく凶悪な肉棒をずぷりと蜜壺に埋め込んだ。
「んんっんっ!!!」
 あまりの圧迫感に蘭は痛みを覚えて、涙を滲ます。
「ああ、ごめんな。我慢できんくて、勢いつけてもうた。ゆっくり動くから、な?」
 一旦奥まで挿入した肉棒がずるりと入り口付近まで抜かれる。
 その時に玉に引っかかり、襞も一緒に引き伸ばされた。
 そして、秀樹は楽しむようにまた熱い肉棒をずぶずぶっと襞を押し広げながら、埋め込んでくる。
「んんっんんっ!!!」
 これだけでも蘭の脳は痺れた。たくさんの玉が四方に動いて、蘭の中を掻き回す。
 怖くて嫌なのに、ひくひくと中が物欲しそうに蠢くのが分かった。
「蘭ちゃん、すご……やば……い。こんなん、初めて……締めつけ……が……はぁっ……襞が絡みついて……」
 秀樹はゆっくり動きながら蘭の中を堪能し、腰を粘っこく振る。
 そのたびにくちゃくちゃと水音が混じり、玉が濡れそぼった中で転がった。
 蘭の中はきゅうっと収斂し、秀樹を肉棒を絞る。
「ああっ、そんな……に……絞らん……といて……これ……俺の方が……離れられん……かも……雪が夢中なん……分かる……」
 夢心地に秀樹は喋ると腰の動きが激しくなる。
 その度にごりっごりっとたくさんの玉が襞を掻き回し、荒々しく踊り狂った。
「んんっんっ」
 蘭は初めての体験に腿がひきつる。
 縦横無尽に蘭の濡れ襞を押し広げ、玉が容赦なく暴れ回る。
 腰を掴まれ、そのままごりごりと押し回され、膣奥を激しく突きあげられた。
 あまりにもその衝撃が凄過ぎて、意識が飛びそうになる。
 秀樹も夢中になり、淫らな喘ぎを漏らしている。
 ぐりぐりと蘭の奥を押し回される度に、体がびくびくと跳ね、蘭からも荒い息が漏れた。
 大きな玉がごりごりと動いて襞を擦ると、蘭の脳みそも掻き混ぜられる。
「あ……かん……雪のこと馬鹿に……できん……も……イキ……そ……なに……これ……」
「んんんっんんっ!!」
「ああ、もう……そんなに……絞らん……といてっ……も、無理……」
 蘭の子宮がぎゅっと収縮する。秀樹の肉棒を締めつけ、絞りあげる。蘭自身もこんなのに奥を掻き回されたら、すぐに達しそうだ。
 秀樹の抽送が早くなる。秀樹の肉棒が大きく膨らみ、玉が気が狂ったように中で暴れて、蘭はもう限界だった。
「イ……ク……も、で……るっ!! ああっ、蘭ちゃん、蘭ちゃん、蘭ちゃんっ!! あああっ!!」
「んんんっんっ!!」
 秀樹は出る瞬間にずるりと蘭の中から抜き、お腹に熱い精を放出させた。蘭も全身に電流が駆け走り、意識が白く飛ぶ。
 余韻に浸った体はぴくぴくと痙攣をしていた。
 秀樹は蘭の口の布を取って、ねっとりとしたキスを浴びせた。
 手を縛っていた帯を解き、赤くなった手首にもキスを落とす。
「蘭ちゃん……めっちゃ良かった……」
 秀樹は放心して蘭の髪を愛しそうに撫でる。
「……私、お風呂入ってくる」
 秀樹の放出された濃厚な精がお腹にかかっているのを見て蘭はそれだけを呟いた。
「ああ、行っておいで。俺は退散するわ。蘭ちゃん、またヤろうな?」
 秀樹は一回だけと言ったのにそんな風に言ってくる。
「もう、無理よ」
 蘭は突っぱねて立ちあがるが、秀樹が腕を掴んだ。
「一度、コレを知ったら蘭ちゃんはまた欲しくなるで。俺も蘭ちゃん知ってもうたら、無理や」
 余裕に微笑む秀樹を見て、蘭は手をふりほどいた。
 自分でもどこかでは分かっていた。
 秀樹のアレは凄かった。玉が中で暴れ狂う快感。考えただけも奥が疼いてくる。それがまた欲しくなる日が近いうちに来るかもしれない。
 自分が淫らになった気がして、蘭は戸惑う。
「とにかく、戻って。雪に見つかったら……」
 蘭の声はしぼんで行く。無理やりだったとしても蘭は絶頂に達してしまった。
 雪を裏切る行為をしてしまう。そう思うと、罪悪感が心を満たしていった。
「蘭ちゃんはきっと男を惑わす、妲己(だっき)やな。悪い意味やないで。いい意味で魅惑的ってことや。自分の物にしようと思っても、いつの間にか自分が虜になってまう」
 秀樹はそこまで言って浴衣を着て、立ちあがった。
「ほな、また密会しような。蘭ちゃん」
「だから、それはもうっ……」
「俺に鳴かぬなら、鳴かせてみせよう――蘭ちゃん。な〜んてな」
 秀樹はそれだけを言ってにやりと笑うと音もなく寝室を出て行った。
 その後、蘭は秀樹を痕跡を消すように石鹸で何度も体を洗った。






 





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