河畔に咲く鮮花  




 
 春は一番好きであり、それと同時に最も嫌いな季節でもある

弱き者は自然淘汰されていく世界を変えたくて――

汚いことも卑怯なこともこれまでにしてきた

その罪は永劫に(ゆる)されることがなくとも


それでも、前に進むしかないのだ

どれだけ(そし)られようとも、咎められようとも

終わることのない、
長い  長い 暗闇の道に見えるたった一つだけの希望に縋りつき――

世界をこの手にすることだけを 切に願う

冷たい桜の下で心をちぎられそうになりながら、夢を叶えられることを何度も誓う

そして、今日も幾度も訪れる凍える夜を越えていく

――伊達 正春――






 





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