河畔に咲く鮮花  

第三章 三十七輪の花 1:三人の淫靡な艶事《5》


 その声を聞くと、志紀は一層、蘭の足を大きく広げて、ぐちゅぐちゅと音を立てながら、淫らに腰を揺さぶる。
 巨大な肉塊は、みっちりと肉壁を埋め尽くし、何度も子宮口まで激しく突き上げられた。
 そうかと思えば、角度を勃てた硬い傘が奥で、ぐりっと大きく押し回されると、蘭の脳髄は焼かれ、快楽だけが身体を支配した。
 ぬちゅぬちゅと水音が接合部分から卑猥な音を鳴り響かせ、その場を甘美な世界に浸らせる。麝香の香りなのか、それともみなの中に宿る、獣のような欲情が目覚めたのか、三人は理性も忘れて、乱れに乱れた。
「志紀……そこっ……そこのもっと奥……はあっ……突き上げて……志紀の大きくて逞しいので……お願い……ンッ……ああっ……はあっ……」
 蘭は奥に眠る淫猥な気持ちを抑制することが出来ずに、淫らなお願いをしては自ら腰をくねらせた。
 自分から求める恥ずかしさは既に快楽によって吹き飛び、ただただめくるめく快感に身を投じる。
「いいぞ、蘭の好きな奥を存分に攻めてやるから、今日は気を失うなよ……ンッ」
 志紀の掛け声と共に、いきり勃つ肉棒が待ち詫びていた、子宮の入口まで到達する。 びきりと反り返る硬い肉棒は角度を変えて、えぐるように蘭の膣奥を突き上げ始めた。襞をめくりあげるような激しい動きに、蘭の意識は飛びそうになる。
「あっあっ……凄い……志紀っ……やっぱり……それっ……駄目っ……おかしくなるっ……入って来ちゃう、入って来ちゃうよ……ンッ……大きいのが……はあっ……ああっ……」
 志紀の大きく張り出した傘は、容赦なく子宮の入口に頭を挿入させてくる。膣奥のその深奥まで遠慮なく入って来ては、何度もくびれた首を抜き差しさせて、ごりごりと突き上げる。
「……蘭姉ちゃん、どこに入っているの、俺に教えて。凄いところまで入っちゃってるの? はあっ……やばっ……興奮しすぎて、もう……イキそ……」
 アユリの肉径を扱く手が早くなり、苦しげに顔を歪めた。そして、志紀の肉棒がどこを攻めているか、蘭にしつこく聞く。
「ねぇ、教えて……志紀の……どこまで突き上げてるの……奥じゃないの? そんなエロい顔して……かなり、淫乱だよ……ああっ、でも……最高っ……」
 アユリの肉径も、溢れた蜜の粘りで擦るたびに、くちゅくちゅと音を卑猥に奏でていた。それを同時に、蘭は弱々しく首を振ると、喘ぎ、喘ぎ、声を漏らす。
「……志紀のが……奥の……子宮の入口まで……入って来てて……はあっ……硬いので掻き回されて……もう……気が狂う……おかしくなって……ああっ……気持ちよすぎて……はああっ……ンッ……駄目っ……駄目っ……良すぎてっ……はあっ……」
 みだりに頭を振り、蘭はよがりをあげて、ぐちゅぐちゅと膣奥のそのさらなる深奥までなぶる、淫らな音を聞いていた。 
それを聞いて、アユリははぁと荒い息を吐きだし、呼吸を乱し始めた。
「すご……そんなとこまで、届くんだ……気持ちよすぎて、気を失うって……やば……ああっ……奥の、その奥まで入っているって想像したら、もう……俺っ……」
 アユリがくっと腰を折り、前のめりになっては、肉径を扱く速さが激しくなる。アユリの白い頬は紅潮し、昂った興奮は、痛々しいほど肉径を勃たせていた。
「ンッ……ンッ……志紀っ……気持ちいいっ……はあっ……ンッ……も……駄目……気持ち良すぎて……ああっ……おかしくなりそう……」
 子宮の入口を張り出した硬い切っ先で、いやらしく犯されるたびに興奮が昂ぶり、蘭の中はぎゅうぎゅうと収斂し始めた。志紀の雄々しい肉棒を締め付け、むせかえるほどの熱い雄の精が吐き出されるのを待っている。
「もっと奥のその奥まで、攻めて狂わせてやる……ンッ……分かるか? 今、子宮の入口で俺の切っ先が出入りしているのが……さぁ、いつも以上によがって、アユリに蘭のいやらしい姿を見てもらおうな?」 
 志紀は興奮を帯びた声音で囁き、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てて、たけり狂った肉棒で、子宮口のさらに奥を激しく犯した。
 それをされたら、腰が砕けそうになり、蘭はだらしなく快楽の喘ぎを漏らすだけ。
 淫欲な感情が吹き荒れ、アユリの視線を感じ取り、羞恥と興奮に身を震わせる。 
 肉壁は卑猥にひくつき、志紀の凶暴なほどの肉棒を咥え込んで離さない。 
「くっ……蘭っ、いやらしい奴だ……アユリに見られて、そんなに興奮して……襞がひくり、ひくりと動いているのが、はっきりと感じ取れるぞ……ンッ……凄い……そんなに締めつけたらっ……俺も……駄目だ……ンッ……」
 志紀の律動が先ほどより激しくなり、大きく張った肉棒が、深奥をごりごりと突き上げてきた。限界が近いのか、みっちりとした質量感が蘭の中を圧迫して、今にも精を吐き出そうとしている。
「志紀っ……私も……もう……駄目っ……そんなに突き上げられたらっ……イク……はあっ……ンッ……」
 蘭が潤いを帯びた声を上げて、絶頂の波を今か、今かと待ち侘びた。太く張り上がった切っ先は、執拗に奥をごりごりと掻き回して、濡れた柔襞は小刻みに痙攣し始める。
 脳が爆ぜて、気を狂わせるほどの快感がせりあがった。
「ごめっ……もう先に出しちゃうっ……そんな、エロいの見せられたらっ……死ぬほど興奮するっ……ンッ……はあっ……くっ……ああぅ……出しちゃう……一杯、出しちゃうっ……ああっ……いいっ……気持ち……いいっ……くうっ……」
 それを見ていたアユリが先に絶頂に達し、ぶるぶると腰を震わせて、びゅくりと熱い精を蘭の白い肌に吐き出す。その瞬間、蘭も荒々しいほどの、激しい高みが全身を突き抜けていった。
「志紀っ……!」
 快感の波が脳を弾き、頭からつま先までびりびりと激しい痺れが駆け巡っていく。
蘭が絶頂に身を震わせると、肉壁がひくひくと激しく痙攣をしはじめた。
「蘭っ……お前の中がいやらしく、蠢いては、痙攣しているぞ……そんな、締めつけたら……はあっ……ンッ……俺も……出すぞ……あああっ!」
 志紀が最後の打ち付けを何度か繰り返し、ぎちりと圧迫した肉棒は怒張して、襞を押し広げる。
 ぐちゅり、ぬちゅり、淫らで卑猥な音が響き、濡れた肉壁をおかしくなるほど突き上げられた。
「もう……出すぞ……蘭っ……あああっ……イク……イクっ……くっ……はああっ……子宮の奥まで……俺のを注いで……食べさせてやるから……あああっ……くうっ……ンッ……」
 志紀の声が切なげに発せられ、肉棒を深奥に打ちつけられた瞬間、熱く濃い精がびゅくりと勢いよく吐き出された。
 志紀が細かく腰を何度も震わせて、長い放出をしている間、あまりの淫靡な快楽に蘭の意識はふっと途切れた。
 気を失っていたのは、数秒だろうか、それとも何十分だろうか。
 蘭は意識が引き戻されて、焦点の合わない視線で辺りを虚ろに見回した。いつの間にか、蘭は四つん這いにされて、犬のような格好である。
 恥ずかしいと思ったが、腰は大きく突き出されて、いつの間にかアユリの肉径が挿入されていた。すでに反り上がった硬い肉径は、鋭角な角度で濡れた肉壁を集中的になぶる。
「ンッ……ああっ……アユリ……そこはっ……」
 そう、蘭が攻められている場所は、背中の奥のざらりとした感じる部分。正常位では角度が届かない場所も、こうして後ろから攻めることによって、解消される。
 それを知ってか、アユリは蘭を四つん這いにして、後ろから弱い部分を突き上げてくる。ざらりとした感触で気持ち良い場所は、アユリのいきり勃つ若々しい肉径で攻められた。
「蘭姉ちゃん、気持いいっ……ああっ……熱くて……ぐちょぐちょ……もっと……もっと……感じたいっ……はあっ……」
 アユリは熱に浮かされたように、蘭の名前を切なげに呼ぶ。 
 そして、くちゅくちゅと淫らな音を立てて濡れた肉壁を、いきり勃つ肉棒で容赦なく突きあげてきた。
 指より、大きく太く、なおかつ硬く反り立つ肉径で、その場所を遠慮なく突かれると蘭はまた快感で脳を焼かれ始める。
 気持ちよさで目が覚めたとは信じられないが、アユリが腰を大きく揺さぶる度に、一緒に脳も揺れていくようであった。
「目が覚めたか……蘭……」
 志紀がいつの間にか、蘭の顔の真横に座り、優しく声をかけてくる。だが、麝香の香りが脳を掠め取り、蘭はゆるりと頭を振った。そして、志紀を見上げると、その目にはまだ情欲が宿されている。いつの間にか反り返っている、志紀の肉棒は蘭の口に押し付けられた。
「……蘭っ……俺のを咥えてくれっ……はあっ……ンッ……」
 言われるまま蘭は、志紀の肉棒を柔らかい唇に含んで、ゆるゆると前後に動かしはじめる。その間もアユリは休むことなく、蘭の敏感な部分をなぶるようにしつこく突き上げた。
 後ろからはアユリの肉径に突きあげられ、口には志紀の大きなモノが埋まっている。  その淫靡な快楽に蘭はまた濃厚な蜜をたらりとこぼした。
 肉壁の粘膜を全て絡め取るように、アユリの肉径はぬちゅぬちゅと襞を掻き回してはなぞりあげる。
 そのねっとりとした動きだけで、腰がひくひくと震え、せりあがってくる愉悦に浸った。
「ンッ……蘭姉ちゃん、後ろから突き上げられてどう? 感じるところに当たってる? 上と下の口に肉棒を咥えて、喜んでいるの? 中が熱くてぐしょぐしょだよ」
 アユリが確認するように、ぐぐっと肉径を押し込んで、蘭の敏感な場所をぐりっと硬い切っ先でかき回した。そこを集中的に攻められると、背中がしなって、快感の奔流に溺れそうになる。
「ンッ……アユリ……いいっ……凄く……そこもっ……気持ちよくて……はあっ……狂いそう……ンッ……」
 蘭は我も忘れて、切なげに喘ぎを漏らし、高揚感で気分が昂っては腰を揺さぶり始めた。
 ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てて、蘭はアユリの肉径をもの欲しそうに濡れ襞に飲み込んだ。
「気持ちよくて……も……駄目かも……蘭姉ちゃん……気持ちいいよ……イキそうだよ……ああっ……ンッ……」
 アユリの悩ましげな声を聞くだけで、蘭の脳は痺れ、快感に打ち震える。 
 アユリはいつから蘭の秘部に肉径を埋めて、腰を揺さぶっていたのだろうか、苦しげに息を吐き出し、激しく抽送を早めた。
「蘭っ……俺も……もっと舐めてくれ……」
 志紀の潤いを帯びた瞳を捉えて、そのなまめかしい声に蘭はそわりと背筋が粟立つ。
 婀娜やかに腰を揺さぶり、また大きな肉塊を蘭の口腔内にずぷりと埋め込んできた。 そして、志紀は肉感的な唇を半開きにして、はぁはぁと荒い息をこぼす。
 アユリと志紀の艶を帯びた喘ぎが、淫らにこの室内に響き渡る。
 それを聞いているだけで、蘭も気持ちが昂ぶり、自らも腰を前後に激しく揺さぶった。
「ああっ……蘭姉ちゃんっ……そんなに、腰振って……締めてこないでっ……も……出ちゃう……中もぐちゅぐちゅで、気持ち良くてさ……ああっ……くうっ……いいっ……」
 アユリの掠れた声が悩ましげに放たれると、蘭はもう我も忘れて、陶酔する。口に含まれた志紀の肉棒も、早く抽送されると圧迫してきた。
「蘭っ……俺も……もう駄目だ……イクっ……イクぞ……」
 志紀がなまめかしく腰を揺さぶり、瞳を潤ませて、最後の打ちつけをはじめた。
「ンッ…ン……」
 口の中で志紀の肉棒が大きく怒張すると、喉の奥に一気に差し込まれる。その瞬間、志紀の腰がぶるぶると震え、口の中に濃くて粘ついた精がびゅくびゅくと吐き出された。
「ああっ……蘭姉ちゃん、俺も……出しちゃう……出しちゃう……くっ……はあっ……」
 蘭の口からずるりと志紀の肉棒が抜き出されて、白濁した雄の精が唇の端からこぼれる。
 それと同時に、アユリの律動が早くなり、体全体を使って、腰をいやらしく揺さぶり始めた。
 背中側の奥の感じる場所を、執拗にねっとりと突き上げられて、蘭も甘く高い声を漏らす。
「アユリ……私も……イっちゃう……はあっ……ンッ……そこを何度も……擦られたらっ……も……駄目っ……」
 淫らに腰を揺さぶり、自ら高みに昇ろうと、アユリの動きを助けた。
 膨張したアユリの肉径がぬちゅぬちゅと音を立てて、肉壁を何度も激しく擦りあげる。 濡れた襞をめくりあげては、硬い切っ先で背中のざらりとした場所を強くえぐられる。
「だめっ……そんなところっ……強く、擦っちゃ……」
 背中側の濡れた肉壁に強い痺れが生じ、蘭はぎゅうっと中を収斂させて、思い切り腰をしならせた。
 開発された感じる場所を、アユリの若く元気な肉径にしつこく掻き回されて、体の芯まで焼かれる。
 身体を震わせながら、快感の波を待ち詫びていると、アユリの肉径が最後に押し回すようにぐちゅりとねじこまれた。
「も……出しちゃうっ……蘭姉ちゃんっ、そんなに締めつけたらくぅっ……イ……クっ……ンッ」
 アユリが艶めいた声を上げて、最奥まで腰を深く打ちつける。
「ンッ……はっ……くうっ……」
 アユリが悩ましげに声を漏らし、びくりびくりと腰を小刻みに震わせた。膣奥に埋められたアユリの肉径の先端から、若く活きのいい精がびゅくっと容赦なく吐き出される。
 蘭も突き上げてくる快感に身悶えし、頭からつま先まで激しい痺れがびりびりと駆け走っていった。
 絶頂に達している間も、蘭の腰はぴくりぴくりとわななき、恍惚とした表情で背中をしならせる。
 快感の波が引いていく余韻に浸り、蘭はぐったりとシーツに体を沈ませるが、今度は志紀がねっとりと唇を塞いできた。
 すぐに口腔内に濡れた舌をねじ込ませて、激しく吸い付いてくる。そしてゆっくりと唇を放して、艶やかな吐息を漏らした。
「蘭……もっと、もっとお前と愛し合いたい……」
 ずるりとアユリの肉径が蜜壷から抜き出され、こぽりと熱い液が溢れ出す。むせかえるほどの濃い雄の匂いに、蘭の欲情はまた掻き立てられ、じゅくりと下肢が濡れた。
「志紀……じゃあ次は志紀ね……その次はまた俺だから……」
 蘭はそれを聞き、淫らな感覚が全身を駆け巡り、狂おしいほどの愉悦に身を震わせる。
――大好きな、大好きな志紀とアユリ……
 月明かりが差し込み、この濃密な夜は明けるまで、続けられるだろうと蘭は悟り、何も 考えずに快楽だけに身を委ねようと目を静かに閉じた。






 

三人の淫靡な艶事 end



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