河畔に咲く鮮花  

第三章 三十三輪の花 2:アユリとの秘め事


「ンっ……おいしいよっ……ふっ……ちゅっ……もっと吸い付いてあげるから……蘭姉ちゃん……」
「ああっ……吸い付きが……はあっ……」
 蘭は自分を責め立ててくるアユリの舌先に蕩けそうで、いつの間にか淫らに腰をくねらせていた。
「ああっ……蘭姉ちゃん、もしかして感じてきたわけ? ほら、ここぷっくりと膨らんでいるよ。ンッ……ちゅっ……」
 アユリの舌が伸びてきて、快感によってつんと尖った淫芽に吸いついてきた。
「アユリっ……そこはっ……駄目っ……ンっ……」
 ちゅるるとわざと強く淫芽を吸ってきては、すぐに柔らかい唇に含まれて優しく引っ張られた。
「ふふっ……おいしいよ……蘭姉ちゃん……」
 唇から離れる時に、ちゅぽっと卑猥な音を奏で、ぷるんと包皮から淫芽が顔を覗かせる。
「ああっ……ンッ……」
 つま先にジンと痺れが走り、快感で背中が大きくしなった。
 それを見てアユリは意地悪い笑みを浮かべる。
「蘭姉ちゃんは仕方ないな……本当にいやらしいんだから……血にも粘ついた液が混じりだしたよ……一緒にここも舐めてあげるからさ、もっと足を開いて、腰を突きあげなよ」
「そ……んなっ……恥ずかしいっ……」
 蘭は恥じらい身じろぎするが、アユリの両手が臀部にかかる。
 力任せに左右に割り広げられて、秘部がアユリの目の前であらわになった。
「ほらっ……突き出してっ……じゃないと、気持ち良くしてあげないよ?」
 アユリはじっくりと秘部を見ながら、蘭にそう促す。
 蘭は観念しておずおずと腰を高く突き出した。
「そうそう、いいよ……ああっ……興奮するっ……エロイよ、蘭姉ちゃん。こんなところで俺に見られて、恥ずかしい?」
 アユリは意地悪にそう言っては、割り広げて丸見えになった秘裂に顔を近づけて来た。
「ああっ……花びらもひくひくしてる……俺の愛撫を待ってるんだね……はあっ……」
 尖った舌が包皮を何度もまくって、すでに肥大した淫芽をちろちろと責める。
「ああっ……アユリ……」
 何度もまくられては、つんと固くなった淫芽を容赦なく舐められて、掴まれて広げられたままの臀部がわなないた。
「蘭姉ちゃん……もっと……感じて……ンっ……」
 月経で敏感になっている蘭はそれだけで快感を得て、大きく腰を揺さぶる。
「あんまりしちゃ……駄目っ……ああっ……ンっ」
「蘭姉ちゃん、やらしいっ……腰をそんなに振ってさ……もしかして凄く気持ちいい? イッちゃいそうになるぐらい? はぁっ……いいよ、俺の舌でイケばいいよ……ね?」
 アユリは舌先で器用にくいっと包皮をまくりあげて、肥大して飛びだす淫芽をちろちろと舐め出した。
 ゆっくりと焦らす動きではなくて、尖った舌は細かに蠢く。
「あっ……ンッ……そんなに早く舌を……動かしちゃ……すぐに……ンッ……イキ……そ……はあっ……ああぅ」
 ちゅくちゅくと音を立てて、勃った淫芽は粘りを含んだアユリの舌によって激しく扱かれた。
「ほらっ、もっと気持ち良くなって……ちゅっ……」
そのたびに蘭の腰はなまめかしくうねり、アユリの舌の動きを手助けする。 
「ンッ……ちゅっ……ああっ……蘭姉ちゃんっ……ンッンッん」
 アユリの舌は激しさを増し、何度も執拗に淫芽を転がされて、蘭は快楽の蜜をたらりとこぼす。
「アユリ……今日は……すぐにイキそうで……駄目っ……」
 がくがくと腿は震え、蘭は喘ぎを漏らしながら、腰を淫らに揺さぶった。 
「も……駄目……アユリ……も……イク……ああっ……ンッ」
 快感が募り、下肢に甘い痺れが駆け巡る。
 腰を突きあげて、葉が舞い散る紅い視界の中で、夢のように甘美な刹那に酔いしれた。
「蘭姉ちゃん、ほらっ……ちゅっ……ンッ……イっちゃえよ……俺の舌で……淫らに腰振って……イっちゃえ……ちゅっ……ンッ……」
 アユリの舌が一層激しく震わされ、剥き出しにされた淫芽をちろちろと小刻みに扱く。
「いいよ、ほらっ……イッちゃえよ……いやらしくイッちゃえ……蘭姉ちゃん……」
 粘りを含んだ舌が生き物のように蠢き、徹底的に責め上げてきた。
「ああっ……も……イ……く……イっちゃう……アユリっ……はあっ……ンッ……ああぅ……イ……く……はあっ……」
 快感の波が到達し、長く甘い吐息を漏らして、全身を痙攣させる。
「ああっ……はあぅ……」
 びくりびくりと背中をのけぞらして、絶頂に身を震わせた。
 しばらく余韻に浸った後、蘭はぐったりと体を幹に預ける。
「ねぇ……蘭姉ちゃん、挿れたいけど月経だから、嫌だよね……」
 背後からアユリの切なげな声がかかり、蘭はゆっくりと振り返った。そしてあっと目を大きく見開く。
「俺の……もうこんなになっちゃった」
 アユリはいつの間にかズボンと下着をずり下ろして、すでに大きくイキリ勃った肉棒を手に持っていた。
「もう……興奮して……たまらないんだけど……」
 どくんどくんと棒は脈動を繰り返し、張った傘からは蜜を滴らせている。
「ああ……アユリ……」
 若く濃いむせかえる雄の臭いに、蘭は欲情を掻き立てられる。
「アユリ……お返しにこっちでしてあげる」
 蘭は下着をつけて、その場にうずくまっては、今度はアユリの鈴口に滴る蜜をぺろりと舐め上げた。
「――ンッ」
 悩ましげに喘ぎを漏らして、アユリはぶるりと腰を震わす。そして手を蘭の頬に添えて、目を熱く潤ませた。
「ああっ……嬉しい……蘭姉ちゃんがシテくれるなんて……それだけで興奮する……」   
 アユリは熱に浮かされたように囁くと、蘭からの愛撫を待つ。
 ちろりと筋を舐め上げては、張り出した傘を口に含んだ。
 そのまま、唇全体で上下に動かし、抽送を始める。
「ああっ……蘭姉ちゃんっ……いい……もっとやらしくして」
 酔いしれる表情を浮かべると、アユリは蘭の耳の後ろに手を差し入れて、髪を何度も撫でた。
「いいよ……もっと奥まで咥えてよ……」
 蘭がアユリの棒を吸いあげる度に、粘ついた蜜と舌のぬるついた液が絡まって、ぬゅちゅぬちゅと淫猥な音を響かせる。
「ンっ……ふっ……アユリ……」
 口腔内に広がる、アユリのむせかえるほどの熱い雄がどんどんと角度を立てて勃ちあがっていった。
「蘭姉ちゃんっ……ああぅ……すごっ……そんなに強く吸いあげて……感じるっ……はあっ……」
 アユリの反り返る棒を片手に持っては扱きあげ、唇に傘を含んでぬらついた舌で転がす。
「気持ちいい? ンっ……アユリ……」
 アユリはびくびくと腰を震わせて、気持ち良さそうに背中をのけぞらせた。
「いいっ……それっ……気持ちいいよ……ああっ……興奮するっ……もっと俺の咥えこんでっ……」
 アユリは荒い呼吸を吐き出し、瞳を潤ませては蘭を見下ろす。
 愛しそうに何度も蘭の髪を撫で上げては、自らも腰を揺さぶり始めた。
「もっと……もっと……俺のを……貪って……やらしく……卑猥に……はあっ……ンッ……蘭姉ちゃんっ……こっち見て……」
 耳の後ろに差し込まれた手が後頭部に回り、蘭はぐいっと口に含ませたまま顔を上げさせられた。
「しゃぶってる姿……エロくて……そそられる……くっ……」
 見下ろすアユリは恍惚として、半開きになっている官能的な唇からは荒い呼吸が漏れている。
「ねぇ……俺も動いていいよね……っ……ああっ……」
 そして自らも一生懸命に腰を揺さぶり、蘭の口腔内の奥へ熱い肉の塊をねじ込んだ。
「ンっ……アユリっ……ふっ……」
 ぬちゅりと口腔内の粘膜をなぞり上げて、肉棒が奥へ侵入してくる。
 一瞬、息が詰まりそうだったが、アユリの浮かされた顔を見ると、それに応えてあげようと思った。
「蘭姉ちゃんっ……そんな顔して……俺のをしゃぶってんの? 物欲しそうに……根元まで咥えこんで……ああっ……すご……エロくて……もう……出しちゃいそ……くっ……ンッ……」
 じっと見上げる蘭の頬をつーっと指の腹で撫でては、アユリは大きく腰を揺さぶり始める。
絶頂が近いのか、抽送は激しくなり、蘭の口を圧迫し始めた。
「アユリ……大きくなってきた……ンっ……」
口腔内で一段と大きさを増した肉棒は、熱いほどの熱を持っており、粘ついた液を溢れさせている。
「も……駄目っ……出しちゃうよ……いい? 蘭姉ちゃんの口の中に出しちゃうよ……たくさんっ……出しちゃうっ……ああっ……出しちゃうっ……あああっ……くっ……ンッ……」
 アユリの腰が深く埋まり、肉棒の切っ先が口腔内の奥へ穿たれた瞬間、熱くて若い雄の精がびゅくりと勢いよく吐き出された。
 むせかえるほどの雄が放出され、粘ついたほろ苦い液が口一杯に広がっていく。
「ンッ……はあっ……まだ……出るっ……くっ……」
 アユリはびくびくと腰を震わせて、残滓の全てを蘭の口腔内に吐き出した。
 長い放出の中、ようやく全てを出し切ったようで、アユリはずるりと蘭の口腔内から、果てた肉棒を取り出す。
「お願いっ……飲んで……俺のを全部……飲んで……全てを蘭姉ちゃんの中で受け入れて……」
 陶然とした面持ちでアユリは、愛しげに蘭の頬を撫でて、放出させた若い精を飲みきってとねだってきた。
「……うん……」
 自分の全てを受け入れて欲しいとくみ取り、蘭は粘ついて白濁した液をゆっくりと喉の奥へ流し込む。
「ああ……いやらしい……蘭姉ちゃん……」
 ごくり、ごくりと喉を鳴らしながら飲む姿を見て、アユリは艶やかに微笑んだ。 
「……全部飲んでくれたんだ……凄く嬉しいよ……蘭姉ちゃん……」
 アユリが優しく髪を撫でてきて、うっとりとした表情を浮かべる。
「蘭姉ちゃん……好きだよ……」
蘭はアユリの手に自分の手を重ねて、にこりと微笑み返した。
 二人は紅く舞い散る葉の中で、しばらくの間、余韻に浸りながら見つめ合っていた。








 


アユリとの秘め事 end


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