河畔に咲く鮮花  




 
 「なんで? 僕のことが嫌い?」
 ともが首を傾げて必死で聞いて来る様子が子犬のようで可愛い。けれども表情は一瞬で真顔に変わり、ともとは思えないほど低い声が耳に届いてきた。
「……でも駄目。逃がしてあげない。地の果てまで追いかけるから――僕に気持ちが向くまでね」
 どこか嘲るようなともの言葉にハッと蘭の体は固まる。穏やかなようだが、ともは目に見えないほど怒りを帯びたオーラを全身に漂わせていた。
 蘭は肌がひりつくような痛みを感じて、断ってしまったことを一瞬で後悔してしまう。ともは無邪気で話しやすく、少女のように可愛く見えても御三家の一人。覇者階級としての並々ならぬ威圧感を感じて、蘭は体を硬直させてしまった。
「どうしたの? 蘭おねーさん。体が固まってるね。僕がほぐしてあげる」
 ともがにっこりと綺麗な微笑を浮かべ、蘭にゆるりと覆いかぶさり、続きを始める。
「おねーさんがそんなこと言うから僕、悲しいよ」
 先ほどの様子とは打って変わって、甘えたげにともが言うと、手が下肢に伸びて来た。かちゃりとベルトを外され、ズボンを一気に引き下げされた。
「ああ、おねーさん、凄い。いやらしい下着」
 ともの目が蘭の下肢に留まり、綺麗な瞳に情欲めいた光を宿す。可愛いと思っていてもやっぱりともも男の子。
 蘭の下着姿を見て、雄の興奮を昂らせているようだった。
「男装してもここは女性用なんだね。エロいショーツ、ほら、引っ張ると見えそうだよ」
 布がほとんどないショーツは義鷹から与えられた物。まん中をグイッと上に引っ張りあげられて、割れ目に食い込むと二枚の花びらが晒される。それだけでもぞわりと蘭の背中は身震いした。
「ああ、凄いよ、綺麗な花びらだね」
 ともが、指でくにくにと左右に開いて花びらを弄ぶ。そんなことをされては、自然と女の器官が反応してしまう。
「あ、あ、とも……君……」
 蘭の声が上擦ると同時に、じゅくりと奥から熱い滴りが溢れ出してきた。ともはそれを見て興奮を煽られたのか、夢中でぐいぐいとショーツを引っ張り、食い込ませて遊んだ。
「もう、ぐしょぐしょだよ、おねーさんのショーツ。ああ、いやらしい」
 ともは両手を臀部に潜り込ませて、ぐっと力任せに左右に開く。明るい場所で見られて、蘭の瞳には羞恥の涙が浮かび上がった。
「とも……君……ああっ……そんなに……開かないで……恥ずかしい……」 
「どうして? こうすると良く見えるよ」
 ともは臀部をぐいっと左右に開いては、ショーツが食い込んだままの秘部をぎらぎらした目で見つめる。 
「こんなに濡らして……もっと見て欲しいんだね。いいよ、僕が隅々まで見てあげる」
 勝手な解釈をして、ともは強引に蘭からショーツを脱がした。そして、膝の裏に手を入れて思い切り足を広げる。
「ああ、おねーさん。なんていやらしいの。ほとんど毛がなくて、丸見えじゃないか。ひくひくして、蠢いているのも見えるよ」
 ともははぁはぁと荒い息を吐き出して、蘭の下肢に顔を埋めた。
「もっと見たい。おねーさんのいやらしくて、卑猥な部分」
 ともは秘部に顔を近づけて、今度は両手で二枚の花びらをぐいっと左右に開いた。
「あっ……やっ……そんなに開いちゃ……」
 ともの荒くなった息遣いがすぐそこにかかり、ぞくりと体が身震いする。
「凄い、中もピンクでひくひく蠢いている。いやらしいね。こんなこと言われて興奮する? どんどん蜜が溢れてくるよ」
「そ……そんなっ……」
 恥ずかしいことを言われて興奮している自分が信じられなくて蘭は顔を赤らめた。
「おいしそうな、蜜。どんな味がするの?」
 そう言ってともが左右に押し広げたまま、肉厚の舌をずぶりと蜜壺に差し込んできた。
「あっ、あっ……すご……い……」
 肉厚な舌は中でぐるぐると襞を舐めとるように回転したり、そうかと思えば奥まで挿入される。根本まで舌を入れられて、そこで小刻みに震わされる。
「あふっ……ん」
 広げられたままでの挿入は奥まで届く。ともはおいしそうに蜜壺を攻め立て、くちゅくちゅと音を立てて蜜を飲んでいた。
「……ふっ……おねーさんの濃いよ……んふぅ……」
 ともが肉厚の舌を差しいれては抜く、差しいれては抜くを繰り返す。蘭の腿はわななき、つま先がぴくぴくと快感でひきつった。
「ああ……とも……君……気持ち…いい……」
 年下の男の子に責められて蘭は背徳感に喜びを感じる。いつの間にか蘭はともの小さな頭を両手で掴んで、抜き差しされる舌の動きを助けた。
「あはっ……おねーさん、自分で腰動かして、エロイね。ここも舐めてあげるね」
 ともは嬉しそうに言うと、包皮をグイッと剥いて、すでに大きくなった花芯を口に含んだ。
 そして、舌先でちろちろと何度も震わした。粘着質のある舌が何度も包皮を捲りあげ、肥大した芽をいたぶる。
 舌だけで上下に執拗に弄ばれ、自然に濃厚な蜜が溢れ出した。
「おねーさん、もう我慢できない。いいでしょ?」
 ともは慌てたようにベルトを外すと、一気にズボンと下着を脱ぎ捨てた。
 ぷるんと勢いよく、ともの肉径が下着を弾いて飛び出してくる。
 若いせいか反り立つモノは雪や義鷹より上回っていた。だがまだ幼さを残す肉径は綺麗なピンク色で、艶々としている。
 それが可愛くて見えて蘭は少しだけだが安心した。
「おねーさん! 好きだよ」
 ともが覆いかぶさり、自分の肉径をぬるぬると蘭の秘部に押しつけてきた。蘭は一瞬で我に返り、怖くなるとまた体が強ばる。
 どこが入り口なのか分からないのか、ともは淫唇をまさぐるだけで、挿入できない。
 肉径で割れ目を擦られて蘭はこれだけで気持ちが良くなった。
 蘭の蜜とともの溢れた液が摩擦しあって、ぬるぬるした陰茎が秘部を何度も擦り上げる。
「あ、あ、なんか気持ちいい、おねーさん。これっ……ンっ……」
 ともも蘭と同じ気持ちなのか、挿入する行為より、秘部の間を擦りあげることに夢中になった。
「あ、だめ、で……る……」
 ともは甘い吐息を吐き出すと、びゅくっと熱い飛沫を蘭の秘部にかける。我慢出来なかったのかともは挿入もせずにその場で果ててしまったのだ。これが初めてのことだから仕方がないのだろう。
 一線を超えずに蘭はどこかホッと安堵の息を吐き出した。
「ごめ……ん。おねーさん。出しちゃった」
 恥ずかしそうに顔を俯かすともを見て蘭は可愛く思える。こういうところはやはり年下の男の子だ。
 男として、覇者としてプライドを傷つけないようにともの頭を抱え込んだ。
 ともはそれに応えるように倒れ込んで蘭にゆるりと覆い被さる。
「大丈夫だよ。初めてだもん、私もあれだけで気持ち良かったよ」
 蘭が優しくそう言うと、ともは嬉しそうに顔をほころばす。
「うん、僕も気持ち良かった。今度はちゃんとするから」
 ともはにこりと笑うと、ゆっくり蘭の唇を奪う。そのキスはすぐに深くなり、若さゆえの激しいキスを浴びせて、ともは美しく微笑んだ。
 そして蘭の隣にどっと寝転ぶと、あっという間に眠りに着いてしまう。それを見て蘭も緊張の糸が解けたのか、いつの間にか目を閉じて闇に意識を放り投げた。 






 





18

ぽちっと押して応援して下されば、励みになりますm(__)m
↓ ↓ ↓



next /  back

inserted by FC2 system