河畔に咲く鮮花  

第三章 三十一輪の花 2:結ばれた月の夜


 そのままベッドに倒れ込み、蘭は志紀に組み敷かれる。
 志紀はガウンの帯を解き、上半身を露わにした。
 引き締まっていて、滑らかで綺麗な肉体。
 それを見ただけで蘭はぞくぞくと胸を震わせる。
 志紀はゆっくりと蘭の寝間着のボタンに手をかけて、興奮した様子で脱がしていった。
「……蘭、お前はなんて美しいのだ」
 露わになった体を見て、志紀はほぅと溜息を吐く。
 覆い被さってくる志紀の体は思ったより、鋼のように固くしっかりとしていた。
 その反面、しっとりとして滑らかだ。
 その逞しくも綺麗な肌に酔っては、志紀の背中に手を回した。
 志紀の麗しい顔は蘭の胸に落ちて、熱く湿った舌でぬるりと蕾を舐め上げる。
「あっ……くぅ……ンッ」
 蘭の体はわななき、びくりと背を反らせた。志紀の舌は繊細な動きで、細かく蠢く。
 尖らせた舌を小刻みに震わせては、桜色の蕾を何度も舐め上げた。片手では優しく片方の胸を揉みしだき、たまに指で挟んではわざとにこりっと蕾を摘まんだ。
 その繊細で器用なタッチに蘭は翻弄され、すでに赤く濡れそぼった胸の蕾をビンと尖らせている。
「あ……ンッ……志紀……」
 胸に落ちた志紀の頭をやんわりと抱きとめて、少し癖のある髪を指先に絡める。
「もっと……ちゅっ……気持ち良くなれ……蘭……その淫らな喘ぎを俺に……聞かせろ……ンッ……」
 志紀は手を小刻みに震わせて、蘭の柔らかい胸を揉みし抱いた。
 ぷるぷると志紀の手の中で踊る蘭の張りのある胸。
 月明かりを浴びて、ぬるりと艶を帯びた淫猥な蕾が光る。
 そこにまた志紀の舌が突きだされると、尖らせた先っぽだけで何度も蕾を細かに震わされた。
「はぁ……ンッ……」
 蘭の喘ぎも徐々に艶っぽくなり、下肢からもじゅくりと蜜が溢れてくるのが分かった。志紀は小刻みに舌を震わせながら、蘭の白い腹を舐める。
「蘭の肌は滑らかなのだな。瑞々しくて美しく、甘美だ」
 志紀はうっとりとした声音で執拗に蘭の腹を舐め上げた。それだけでも気持ちがよく、蘭ははぁと荒い息を吐き出す。
 陶酔していたのも束の間、志紀の舌は熱く濡れた淫唇へと落とされた。
 くちゅりと淫靡な音は下着越しからでも響いてくる。
「ああ、こんなに濡らして。もう、ぐしょぐしょだぞ?」
 志紀の興奮した声音が閉じられた太ももの間から聞こえてくる。
 ふふっと密かに笑っては、志紀はゆっくりと蘭の下着をずり下ろした。
「蘭、いやらしい奴だな。この下着は粘ついて、糸を引いているぞ」
 志紀はごくりと喉を鳴らして、蘭の足首からするりと下着を引き抜き、わざとに濡れた場所を指でなぞる。
「蘭、聞こえるか? お前が履いていたこの下着の真ん中の部分から、ねちゃりと音がするのを」
 蘭の秘部が押しあてられていた布の部分は、志紀の繊細な指によってなぞられる。その度に、ねちゃりと粘ついた蜜の音が卑猥に響いて、志紀の指に絡め取られた。
「恥ずかしいよ……志紀……」
 粘ついた下着を見せつけられて、蘭はきつく足を閉じる。
 だが、志紀は長い舌先を伸ばして、下着についた蘭の蜜を舐めとり始めた。
 志紀の濡れた舌と粘ついた蜜が絡み合い、くちゅくちゅと淫猥な音を奏でる。
濃い蜜は糸を引き、それをおいしそうにごくりと志紀は喉に流し込んだ。
 それを見ているだけで、蘭はじゅくりと秘部が泡立つ。
「ンッ……蘭っ……お前のは濃厚でいやらしい味だな。実際に生で味わいたい」
志紀は下着を置いて、蘭の太ももを逞しい足で割り開いた。
 膝の裏を両手で開いては、志紀はすでに濡れそぼった淫唇を見つめて、はぁと荒い息を吐き出す。
 月光を浴びて、ぬらりと光る秘部は、あられもない格好で志紀の目に映っている。
 ゆっくりと顔が落ちてきて、志紀は食い入るように密やかな場所を眺めた。
「あんまり、見ないで……恥ずかしい……」
 うろたえて、蘭は身をよじるがしっかりと足を掴まれて、動きを制御される。
「蘭、濡れた花びらがひくりと動いている。それにまだ触ってもいないのに、お前の芽が肥大して顔を覗かせているぞ」
 志紀はじっくりと蘭の秘部を観察し、そう意地悪に投げかけてくる。間近で見られて、ときおり志紀の熱い息がかかり、なお秘部は快楽にわななく。
「さぁ、どうしてやろうか。先にこの芽から愛でてやろうか」
 志紀の顔が一層近寄ったと思えば、伸ばされた舌先で大きく膨らんだ淫芽を舐め上げられた。
 ちろり――粘ついて濡れた舌が肥大した淫芽を優しく弾く。
「ああっ……ンッ……」
 敏感になっている蘭はそれだけで、恥ずかしいほどの喘ぎを漏らした。
「ふふっ……かわいい喘ぎだ。もっと聞かせるんだ、蘭」
 志紀は密やかに笑んでは、今度は遠慮なく伸ばした舌先で何度も秘裂の間で頭を上下に動かせた。
 硬く尖った舌先で何度も包皮をまくられて、大きく膨らんだ花芯を容赦なく舐められる。 
「あっあっ……ひっ……ンッ……」
 蘭の大きく広げられた腿が快感によってぴくぴくと震えた。
「こんなものじゃ満足しないか? もっと気持ち良くなるにはここをもっと剥いた方がいいか」
 志紀の指先がつと包皮にかかり、優しく上にまくられる。
「ああ、こんなに芽を肥大させて。いやらしい奴だな。赤く充血して、ぬるついているぞ、蘭」
はちきれんばかりに大きく膨らみ、ぷっくりとした淫芽は姿を全部晒され、その恥ずかしさで下の花びらがひくひくと蠢いた。 
「もっと苛めてやる」
 志紀はそう言うと、尖った舌先で膨らんだ淫芽を小刻みに震わせた。
細かな振動が芽をいたぶり、蘭はそのたびに濃厚な蜜をたらりとこぼす。
「どうだ、蘭? 気持ちいいか? ふふっ……かわいく襞がひくついているぞ」
 そう言っては志紀は細めた舌で、小刻みに淫らな芽を何度もくすぐり、震わせ、ときには充血した突起をちゅくりと強く吸いあげた。
「ああっ……ンッ……志紀……すご……い……はあっ……」
 繊細で器用に動く舌の動きに翻弄され、蘭はしなやかに腰をくねらす。
 くちゅくちゅと蜜を絡め取られながら、肥大した芽を振動させられ、弾かれ、吸いつかれて、それだけで絶頂に達しそうになる。
「んっ……ちゅっ……蘭っ……」
 蜜を飲み込みながら、志紀は大きく膨らんだ淫芽を口に含んでは容赦なく転がす。 
「ああっ……ンッ……志紀……」
 執拗にかつ丁寧に淫芽をなぶられ、快楽の蜜ははしたなく流れては、臀部まで到達していた。
「ぐっしょり濡れているな、蘭。はしたなくこっちまで漏らして」
 志紀の片方の手が、割れた臀部に滑り込み、蜜を指先で弾く。
 くちゅりと音がして、粘ついた蜜を臀部になすりつけられた。
「あっ……やだ……志紀っ……」
 蘭は恥じらい腰をなまめかしく動かせるが、志紀は責める舌を止めない。
 今度は淫唇全体を肉感的な柔らかい唇に含ませて、舌だけで秘裂の間を何度も上下になぞりあげた。
 そして、すっかり濡れて潤った蜜壺に、尖って細められた舌が遠慮なくねじ込まれる。
くちゅりと熱い舌が挿入されては、すぐに引き抜かれ、そしてまた遠慮なく奥にねじ込まれた。
 その舌の抜き差しが何度も続き、蘭はいつの間にか秘裂の間で前後に動かされる志紀の頭を手で掴んでいた。
「そんなに、頭を押さえつけて、よっぽど気持ちいいのだな。どんどんと奥から濃い蜜が溢れてくる……ンッ……」
 そう言っては、志紀は尖らせた舌をぬぷりと肉襞の奥へねじ込ませて、今度はそのままの状態で得意の小刻みな動きで震わせる。
 差し込まれた舌は濡れ襞の中で上下に細かに蠢き、ときにはぐるりと回しては襞を押し広げた。
「ああっ……志紀……」
 快楽に身が焼かれ、脳髄が痺れていく。くちゅくちゅと濃い蜜が志紀の舌によってはしたなく音を立て、蘭は何度も腰をくねらせた。
「ンッ……ちゅっ……じゅるるっ……いやらしい蜜だ……蘭っ……ああっ……たまらない……」
 志紀は激しく舌を動かせては、溢れだしてくる蜜を夢中で貪る。
「この中がひくひく動いて、もっと硬いものが欲しそうだ」
 志紀は舌を肉襞から引き抜いて、今度は優雅な指先を蜜壺にぬぷりと優しく埋め込んだ。
「あっ……はぁっ……ンッ……志紀っ……」
 蘭の二枚の花びらはひくっとわななき、差し込まれた指を貪欲に奥へ飲み込む。
 志紀の指は探るように肉襞を押し広げて、奥へと到達した。
「ああっ……蘭、とても熱くて襞が卑猥に指に絡みつく」
 志紀は興奮した声音で囁くと、中でくっと指先の間接を曲げた。
「ああっ……ンッ……そこはっ……」
 身震いする蘭を見て、志紀は荒い息を漏らす。志紀の指先も舌と同じように、濡れた奥で細かに何度も上下に震わされた。
「ここか……ここが蘭のいいところか? この奥の上のところだな。こりっとしているな……ああっ……いやらしい臭いだ。まだまだ濃厚な蜜が溢れてくるぞ」 
 指先の関節をくっくと小刻みに震わせ、志紀は蘭の濡れ襞の奥を堪能する。
その度に爪先にこりっと敏感な部分を掠め取られて、蘭は知らずに腰をくねらせては、淫らな喘ぎを漏らした。





 





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